革のエイジング

レザーウォレットのエイジングとは

エイジングを直訳すると・・
「時を経る」ということでが、革の中でも染色や塗装を一切行なわずに素仕上げされたフルベジタブルタンニンなめしのナチュラルカラー(生成り)のレザーウォレットは、「時を経る」ごとに体に馴染んでいき、その際に革色も段々と茶褐色の「アメ色」へと変色していきます。
このフルベジタブルタンニンなめしの革は、天然樹木から抽出したタンニン液(渋)を満たした樽に1ヵ月半以上じっくり時間を掛けて漬け込んだ皮を熟練した職人さんの手によって丁寧になめし上げた多脂革で、表面は繊細で小さなキズや汚れも付きやすいデリケートな革ですが革本来の感触と革自体に染み込んでいる油分やタンニン成分が太陽光に当たることにより色に深みが増しブラッシングや空拭きすることにで独特の色やツヤを味わえます。

綺麗なエイジングを楽しむ

革の手入れ方法

1、ブラッシング

革製品全般に言えることですが、基本は「ブラッシング」です。
革用ブラシを使ってホコリを振り払う様に力を入れ過ぎずブラッシングします。
革用ブラシは最低2本あると普段用とオイルアップ用に分けられます。

革の手入れ方法

2、乾拭き

もう一つの基本は「乾拭き」です。
日頃からブラッシングや空拭きでのお手入れはツヤを出すと共に
表面に汚れなども付着し難くなるので是非お試し下さい。

革の手入れ方法

3、油脂補給

油脂(オイル)には、液体状と固形や半練りの2種類があります。
それぞれ特性がありますので用途に合わせて使用します。

革のメンテナンス

4、日向ぼっこは1~2時間まで

早く変色させたいと思って1日中日焼けさせていませんか?
数年後に黒ずみ過ぎてしまったりするのは人の肌も革も同じです。

【身に付けるほどに身体に馴染むエイジングが美しいレザーウォレッット】

使われる環境によっても変色の度合いが変わりますが魅力の一つでもあります。
育て方の一例として掲載します。

レザーウォレットエイジング

新品時(使用開始)

発送直前に専用油脂にて表面保護のオイルアップを施してから発送いたしますので、お手元に届きましたら直ぐにお使い頂けます。
この色(バージンナチュラル)は新品の時にしか味わえないのも魅力のひとつ



レザーウォレットエイジング

使用開始1ヶ月〜3ヶ月

気が向いた時だけ馬毛ブラシと乾拭きはしていますが、ケミカル品は使っていません
思ったほど変色進みませんが、ここが我慢どころです♪



レザーウォレットエイジング

使用開始4ヶ月〜半年

4ヶ月を過ぎた頃に初めて油脂補給を軽くおこないました。
今までコツコツ下地作りで乾拭きやブラッシングをした成果が一気に現れます



レザーウォレッットエイジング

使用開始1年後

財布が変わりましたが同じ様に使って1年が過ぎました。
元々革に十分な油分が含まれていますので 油分補給は最小限が基本です



レザーウォレッットエイジング

使用開始3年〜5年

日頃の簡単なお手入れと愛情で、革色は飴色へと変色したとえ傷などがついてもそれが味となっていくウォレットは
「一生もの」と呼ぶにふさわしい風格さえが漂ってきます。

【日頃の取扱いについてのワンポイントアドバイス】

決して特別なお手入れ方法は必要ありませんので、革の性質を知って頂ければ「一生ものの革製品」としてお使い頂けますので是非下記を参考ください。
革は呼吸をしております。
例えばウォレットを毎日ポケットに入れてお使いであれば湿気や汗を吸収しているので家に帰ったらポケットから取り出してスナップボタンを外して湿気を逃がす工夫を
しただけで違いますし、使われないときは風通りのよい日陰に置いておくだけでも陰干しになります。
また毎日使われない場合、大事にするあまり引き出しなどの密閉した所に入れっぱなしにしないで定期的に前記に記載した方法で影干ししただけでカビの発生なども抑えることが出来ます。
革の風合いを保つ為に最低限の油分補給は必要ですが、過度な補給はかえって革の風合いを損ねてしまいます。
油分補給をする目的は革の乾燥や硬化を和らげるのが第一の役目なので、普段のお手入れはブラッシングや空拭きを心がけてください。